60代 未知との遭遇

離婚を決意し未知の世界へ突入する60代のブログ

自己顕示欲の強い 夫と私(part 2)

食費論争勃発の翌朝

夫が「食費を2万円から1万5千円にしたい」と訴えた翌日。



私たち夫婦には、ほんのわずかの共通点があります。
それが、NHK「朝ドラ」と「大河ドラマ」の視聴。
この時間、二人でドラマを見て楽しむのです。



2024年の朝ドラは「虎に翼」。
日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、
一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリー。



いつものように、朝ドラを楽しんだ後
「今日のお昼ご飯の後に、昨日の話をしない?」と私から切り出しました。
夫は「いいよ」と承諾。



夫はコンサルの自営を営んでいて、自宅で仕事をこなしています。
サラリーマンを経てから20年、いばらの道を進みながら自営を継続させています。
介護の派遣社員をしいる私より、自宅に居る時間が多かったのです。



多かった・・・というのは
今年の2月末で「派遣の雇止め」を受けた私は、只今失業中。
朝から晩まで、私たち夫婦は同じ時間をこの家で過ごすことになりました。



なので、自由・・と言えば、自由に時間の調整が出来るわけです。

もう一人の私

お昼のメニューは、3食丼とみそ汁、漬物、りんご。
食卓に並べながら、「これを店で食べたら500円じゃぁ食べられないよなぁ」
そんなことを思いながら、配膳するのが私の楽しみ。



いつもなら、そんなことを思いながら楽しむのですが
今日は、それどころではありません。
食べている間、この後の話し合いがどうなるのか・・ドキドキが止まりません。



検証のために採用するつもりの「会話の録音」が
夫の感情を逆立てないか・・・
上手く採用できるのか・・・ドキドキ・・ドキドキ



食事を終えて、「じゃぁ、昨日の話してもいいかな」と私。
話の滑り出しは、こんな感じです。
でも、やはり録音することが出来ず、話が進みました。



少し話を始めて、やはりいつも通りに夫のペースになっていきます。
「私、ガンバレ!未知との遭遇するじゃないの!」
もう一人の私が、頭の中で応援します。



携帯を取り出した私は、録音の同意を得たような、得ないような・・
食卓のテーブルに、携帯を置き録音がはじまりました。
録音は、会話の途中ではじまっていました。



食費減額の話し合い

夫:自分で買う分には何も言わないから
夫:俺は食に対してあんまりこだわりがないし
妻:私はこだわりはあるよ
夫:だから、自分でこだわってやったらいいんじゃない、だから分けましょうって
妻:どういうふうに
夫:だから、今まで2万円ずつ出してたけど、出し合わないで自分で食材買ってきて、自分で買ったり自分で作るから
妻:えっ
夫:分けましょうってこと、そしたら不満ないでしょう
妻:今まで足りない(食費)から、出してなんて言ったことないよ
夫:自分で出してたの
妻:そうだよ
夫:じゃぁ今後も好きなようにやったらいいんじゃない、俺は食にこだわってないから
妻:だから、それでいいんじゃない
夫:だから、自分で食材を買って、自分で作って食べるから



会話の録音のはじめは、このような会話で進んでいました。


この会話を、夕方になって文字に起こして気が付いたのですが
「だから」という言葉が多く使われています。



「なんでなんだろう?」と思いネット検索すると



「だから」は「それゆえ」「それであるから」という意味を持つ自立語で、自己主張が強い人や自己顕示欲の強い人が口癖にする傾向があります。自分の考えに自信を持っており、人の意見を軽視する傾向や、自分の言ったことが全て正しいと思い込んでおり、それを人に押し付けてしまう傾向があります。




なんと・・・
そして、更に驚いたのが、私にも次々に「だから」が連発するようになったことです。
夫の自己顕示欲が強いのは理解していましたが
それは、夫だけではなく私も同じだったのです。



はじめてのことは、やはり「未知との遭遇」です。