60代 未知との遭遇

離婚を決意し未知の世界へ突入する60代のブログ

自己顕示欲の強い 夫と私(part 1)

食費論争勃発

それは、ある日突然のことでした。
夫から「食費を2万円から1万5千円にしたい」と言われたのです。



夫と私、結婚して39年。
夫63歳、私61歳。
息子と娘2人がそれぞれ独立し、夫婦の生活が8年過ぎていました。



2万円というのは、夫婦それぞれ2万円ずつなので
1ヶ月の食費が、二人で4万円ということです。
この中には、食費の他にトイレットペーパーなどの日用品も含まれます。



戸建てのローンや光熱費などは、夫が支払ってくれています。
それぞれの被服費・医療費・電話代・車維持費・社会保険料などは
別々に支払い賄っています。



近年の物価の高騰は、どこのご家庭でも家計のやりくりに、苦戦している昨今。
私としては、折を見て値上げを願い出たいと、思っていたところです。
そんな中の食費減額の宣言



私は「今、物価が上がってるの知ってるよね」と言った後に、言葉が続かずに・・。
「なんで?どうすると減額になるの?」頭の中がグルグルします。
その後、どのような会話をしたか・・覚えていません。



いつもの通りだと、ここで即決されてしまうので
その場を去ろうとした私に、夫は「返事は」と畳みかけます。



「少し考えさせて」と返答して、その場を離れました。


過去にも同じことが・・

31年前に建てた、この戸建ては4LDK。
子供達が巣立ち、部屋が空いたので夫婦別室にしています。



自室に戻った私は、動転しながらも考えました。
「なんで?突然?」「無理だよ・・今でも持ち出ししてるのに・・」
持ち出しというのは、生活費が足りず私が勝手に補填していたお金のことです。



グルグル考えながら、以前のことを思い出していました。



以前というのは、子供達がいなくなった時のことで、
それぞれが3万円を出していて、6万円を生活費に充てていましたが
夫が「生活費は2万円にしよう」と言い出したときのことです。



私も切り詰めれば「何とかやっていけそうだ」と、不満はあったものの承諾しました。



「はて?」そう言えば、以前のときはどんな理由があったんだろう?
・・・思い出せません。


考えた結果

グルグルと考えた結果「まずは、どうして減額すると言い出したか聞いてみよう」
どうして、そんな当たり前のことが思いつかなかったか。



どうしてって・・・
もう、夫婦の会話が伝達事項しかなかったためです。



なんて悲しいことでしょう。
こんな会話のない夫婦ってどれくらい、いるのでしょうか?



生活費の減額に、承諾するか否かは考えられず・・
(今でも十分無理なので・・・)
とりあえず、「その理由を聞いてみよう」とだけ結果が出ました。



そして、以前のように「あれ?どうしてだっけ?」とならないように
考えたのが・・・会話を録音することです。



いつも、夫の訴えに丸め込まれる私(言葉が悪いですが・・)
私としては不本意なまま、夫の意思だけが通るので
「どうして、そうなるかを紐解きたい!」



なんと言うのでしょう、ひらめき?が舞い降りました。



決め事のときは、高圧的な口調でまくしたてられている気がするので
そんな気がするのは、事実なのか?そんな気がするのは、妄想なのか?



これで確かめられるじゃない!!



初めての試みは、いつでも未知との遭遇です。